小学生のある日、家に錦鯉がやってきた。
小さかったから家は、金持ちだったのか?貧乏だったのか?知らないけど、ビー玉を転がせば何処かに轉がって行くような少し傾いた家だった。
何故か?その頃の家は羽振りがよく、物置だった2階を、今の言葉で言うとリノベーションして俺の部屋と、妹の部屋が増築され廊下には、ドラエモンが寝るような、押し入れ式の二段ベッドが作られた。
で、俺の親父は、大きな金のネックレスを買って来ては、俺に見せびらかしていた思い出がある。
成金なのだ。
キン肉マン消しゴムや、ガンダムのプラモデルをせっせと集める俺には勿論関係ない話であって、
家に金が密輸されようが、錦鯉が密輸されようが、俺は友達と草野球に行き、たまに、そろばんと習字を嫌々言いながら行ったものである。
ある日学校からもどり、あばれはっちゃく並みの、ランドセルをリビングに投げ込み遊ぼに行こうとすると、親父が呼び止めるのである。
家の前の空池に水が溜まっていて、水を浄水する物が置かれていて、錦鯉が10匹ほど優雅に泳いでいる。
家の前には大きな川があるようなクソみたいな田舎に住んでいるのに鯉を買う意味が解らなかった。
俺は小学2年生位の頃から、朝早くから友達と。芋団子をこねて近くの川で鯉やイダやナマズを釣る遊びを毎週のようにやってたからだ。
ふーんと言うと、親父はお椀に鯉の餌を山ほど詰めて、その錦鯉がいる溜池に投げ込むと、錦鯉はパッかパッか言いながら餌を食べる。
それを見て、成金親父は、わっはっは!と勝利をおさめた将軍様のように笑っていた。
だから、時代劇や成金が、鯉に餌をやるシーンをテレビで見るとあの日の光景が思い出されて嫌な気分になる。
分かったからもういくよ!
ちょっと待て!
えっ!
この浄水器のフィルターの掃除をお前の仕事とする!
こんな感じ。(イメージ)
えぇっぇぇぇっぇぇ!
俺には、そろばんもあるし、習字もあるし、犬の散歩も、たまには学校の宿題もしなくちゃいけない身分なんですよ!なんであんたが買ってきた錦鯉の池の掃除までしなくちゃいけないのだろう?
とにかく、親父の言う事は絶対だった家では、俺の仕事に、週に二回はフィルター掃除が加わったのあります。
あの日から、俺と錦鯉の戦いは始りました。
続きは今度。
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